こんな「ブラハラ」は、法的問題に発展する! 「B型はワガママ」と軽々しく言ってはダメ

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「たとえば、血液型を理由に減給処分にされる、血液型が原因で上司から日常的にひどい嫌がらせをされる、といったことがあれば、問題となるでしょうね。

血液型と性格を結びつける考え方は、日本独自のもので、実は科学的根拠は希薄だと言われています。また、血液型という本人の努力では変えようのない事実を根拠に、人の性格や性質をステレオタイプに当てはめて高く評価したり低く評価したりすることは、いわば人を差別するという側面を持ちます」

相手が不快なら、ハラスメントになる

しかし、血液型で他人を判断する人は、悪意や悪気はあまりないのではないか。

「何の考えもなしに血液型で相手の性格を決めつけるような態度をとることが、結果的に相手の気持ちを傷つける場合もありますよね。セクハラやパワハラにも同じことが言えるのですが、やったほうには悪気がなくても、相手が現に不快な思いをしているのなら、ハラスメント(嫌がらせ)だと言われてしまう可能性はあります。

『ブラハラ』という言葉は、今はまだ聞き慣れない人のほうが多いでしょう。しかし、今後、この言葉が広まることで『血液型による差別や嫌がらせの被害に遭っている人もいる』という問題意識が社会的に共有されるようになるかもしれませんね」

南川弁護士はこのように話していた。

南川 麻由子(なんかわ・まゆこ)弁護士
インターネット・SNS関連や、離婚、相続、遺言作成、成年後見等を得意分野とし、民事・家事・刑事等幅広い分野に対応。子どもや市民向け法律講座や企業セミナー講師等も多数担当する。Twitterアカウントは@lawyerMAYUZO。
事務所名:弁護士法人リバーシティ法律事務所
 
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