仕事でうまくいきたいなら「類人猿」から学べ ゴリラ上司とボノボ部下が分かり合うには
――そもそも、どういうきっかけで類人猿に目をつけられたのでしょう?
岡崎和江氏(以下、岡崎(和)):まず、大型類人猿のDNAがかなり人間と近いということから興味を持ちました。そして図書館に行っていろいろな本を読んだり、実際に動物園に行って観察したりするうちに、どんどん彼らのファンになってしまって。
よく見ていると、ちょっとしたトラブルの解決法なんかで、種による「違い」が見えてきて、これを人間のタイプ分けにも使えるのではないか考え始めました。それからもっと専門書を読んだり、飼育頭数が多い海外の広い動物園で観察したりして、研究を進めました。
最後きちんとした形式をつくるときには、「人間の心理」のほうの専門家である精神科医の名越康文先生にお力をいただいて、今の「類人猿分類法」という人間関係を改善するためのツールが出来上がりました。
毎回、びっくりするくらい盛り上がる
――「職場」という場所に生かせると考え始めたのはいつごろですか?
岡崎真悟氏(以下、岡崎(真)):それはエブリイで社内研修を始めてからですね。その前にも、知り合いを集めては2~3時間、類人猿分類の話をしてみて、「こんな質問をするとタイプ別の特徴が出るな」というような情報を蓄積して、2009年から本格的に社内研修として始めたのです。
――その段階からかなり手応えがあったのでしょうか?
岡崎(和):もう、当初からものすごくありました。
岡崎(真):毎回、びっくりするくらい盛り上がるんですよ。
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