主なルールは自室への持ち込みは禁止で、必ず親のいるときに使用する。使用時間も1時間などと限定していることでした。なぜ子どもが、スマホを勝手に自由に使ってはいけないのかを説明することも重要だということです。
「そんなこと言わなくとも解るだろう」はいけません。子どもは説明してやらないと解らない事がいっぱいあるものですし、納得感のないことを押し付けると子供のコミニュケーション能力全般と親との信頼関係に傷が入ります。
あいさつを、出し惜しみしない子供を育てよう
人間関係を大切にするお子さんに育てたいというご希望には、大賛成です。親の意識の持ち方次第で、ずいぶん効果が違います。それでは、スマホに頼らない、実際の人間関係を作れる子供に育てるにはどうしたらよいのでしょう?
人間関係の構築に大切なのはコミュニケーション能力ですが、その基本で簡単で最も大切なのが、あいさつです。スマホを見ながら黙々と、誰とも話さず視線も合わさず、一日にあいさつを一度もすることなく過ごしている人が増えています。私はいまさらながら、気持ちのいいあいさつの大切さを強調したいと思います。
笑顔や元気を出し惜しみしない、あいさつのすばらしさを意識なさって、お子様を養育なさってください。一日で、スマホの画面を見る回数より、他人にあいさつする回数の方が多い人で、失敗する人はまずいません。スマホなしに人とコミニュケーションできない子供に育たないよう、スマホより人に愛着を感じる子供に育ててあげましょう。
斎藤様、子育てが始まる前から、いろいろ不安を感じておられるようですね。そんなあなたに親業の先輩として贈りたい言葉はいっぱいありますが、さまざまな私の失敗体験を含めても、今最も贈りたい言葉は(月並みですが)、「子育ては案ずるより産むが易し」です。取り越し苦労を増やさず、楽天的にまず身構えることです。
確かに今振り返っても、子どもというのは寒いといっては風邪を引き、暑いといってはぐずり、怪我や骨折も絶えません。毎日の衣食の世話も大変ですし、学習などでは親子で頑張っても、結果が出ないこともしばしばです。しかもおカネはかかるし、反抗期時のあの憎らしい態度も考えれば、あとで振り返っても、よくぞ乗り越えてきたと思うことばかりです。
しかしご安心ください。これらの“問題”は同時にはやってきません。そして世のお父さん・お母さんたちがみな、子供をもった経験もないのに結果的に親の仕事を立派に努めてこられたその理由は簡単です。
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