スマホの画面ではなく我が子の顔を見よう 人を愛せる子供を育てるには?

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子供をスマホ依存症にしないためには?(写真:kou / PIXTA)

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我が家に今年の夏、第一子が誕生する予定です。日々大きくなる妻のお腹を見て、幸せな気分ですが、時々「果たして私のような不出来な人間に、子供を育てることができるのか?」という強い不安に襲われることがあります。
中でも大きな不安のひとつに、子供のスマートフォン依存があります。最近では、シンガポールの小学生が「スマホになりたい」という作文を書いたことが話題になり、驚きました。
また先日あるカフェで、一歳ほどの子ども連れの若い夫婦と居合わせた時のことです。突然子どもが泣きだしました。するとその母親が、「ハイ、○○ちゃん」とサッとスマホをその子の胸元に置きました。まだ操作ができないその子は、スマホを両手でつかみ、その角をおしゃぶりしてすぐに泣き止み、寝入ったのです。このように育つ子は物心ついてもスマホを手放せず、スマホ大好き人間かスマホ依存症に育つ可能性は高く、その子たちと同じ世代に育つ我が子をどのように育てるべきか、不安です。
幸い、私たち夫婦はスマホゲームをしませんが、ついついスマホで何かを読んだりするなど、スマホに多くの視線を注いでいることは事実です。子供は親の視線を受けて愛情を感じるということですが、この点も気になっています。
子供にはできるだけ多くの愛情をかけ、人間同士の関わりを大切にできる子供に育てたいと思っています。スマホ依存についてや、これから起こるであろう子育ての不安への対処について、ご意見をお聞かせください。
斎藤(仮名)

スマホに没頭する習慣は厳禁とすべし

この連載の過去記事はこちら

<パンプキンからのコメント>

もうすぐ父親になられるのですね。おっしゃるように子どもは親の言葉より、親の視線を受けて、愛情を感じるのだと思います。親の視線は、誤魔化しが利かないからです。ですから、親が子どもの傍にいても親の視線がスマホにある時は、親の頭も心もスマホにあるわけで、それは子どもの傍にいないのと同じです。まずは子どもを放ったらかして、スマホに没頭する習慣は厳禁とするべきですね。

育児とスマホに関する私の考えは、2014年6月30日掲載の「子どもを“IT音痴”に育てよう」で書きました。5歳児等を育児中のママの、「小さいときにしかできない遊びや九九などを覚える前に、スマホを与えることに疑問を感じる。さりとてIT音痴には育てたくない」というお問いかけに対する、私の考えを述べたものです。

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