スマホの画面ではなく我が子の顔を見よう

人を愛せる子供を育てるには?

ITをうまく使える子供に育てることは大切でしょうが、特に幼少期は、温かい人間関係を育める、コミニュケーション能力豊かな子供に育てることの方が優先度は高いと思っています。

5歳なら5歳、8歳なら8歳の同年代のお友達と遊ぶことの大切さは、計り知れないものがあります。お友だちとのけんかや失敗さえも子どもたちにとっては大きな学習や体験だからです。

正義感や誠実であることの重要性、優しさや支えあうことの喜びを、まだ頭と心が柔らかい幼少期に知るのは、「人生を生き抜くための基礎となる体験」です。幼児期からスマホに子守りをさせるということは、「二度と来ないそのような時間を奪う、取り返しのつかない」ことなのです。

それに対する反響は、私の周囲の多くの者でさえ、「この時代にIT音痴なんて、あり得ない」というものでした。あれから1年半が経ちましたが、それでもなお、依然として私の考えは同じです。勉強で必要になる時期がくれば、すぐにIT操作をマスターするのが現代っ子だという柳田邦男氏の言葉も、強い味方です。少し大きくなってからでも、必要なIT操作は子供は難なく覚えます。

ですから幼少期の子供のスマホ使用に関する御懸念には、先のコラムを参考にして頂き、それを前提に、今回はそれを補足させて頂くという形で、進めたいと思います。

家族でのルール策定が大切

2014年の総務省の調査などで、高校生以下の子どもにスマホを持たせていると答えた親の約3割が、子どものスマホ使用のルールは何も決めていないとありました。子どもにスマホを持たせている約7割の家庭では、その使用ルールが決められていることになります。

ポケットに入るあの小さなサイズのスマホのキーを叩くだけで、瞬時に知りたい言葉の意味が解るのです。時には社会的な背景や歴史まで要約して教えてくれ、関連図書まで判ります。

幼児期ならいざ知らず、ある一定の年齢からは、この便利なものに背を向けさせるよりは、一定のルールを決めて使用を認めるという家庭が多いことは、斎藤様の参考になると思います。スマホが悪いのではなく、ルールもなく野放しにすることが問題なのです。

次ページその、主なルールは?
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