スマホの画面ではなく我が子の顔を見よう 人を愛せる子供を育てるには?

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赤ちゃんが泣けば、お乳が欲しいのかおむつを替えて欲しいのか判断し対応できるように、子どもの発達段階に応じて、親が子どもに何をするべきかは、子どもへの愛情と責任があれば、わかるものなのです。

(残念ながら育児放棄や幼児虐待事件が絶えませんが、そのようなヒトは人間の風上にも置けない者たちとみますので、ここでは論外です)

親自身の成長も必要

ただ、私の経験では、私がもう少し賢ければ今より我が子を賢く育てられたであろう教訓や、防げたであろう育児に関するミスはいっぱいあります。このことからあなたに贈れる助言のもうひとつは、親も常に学んでいなくてはならないということです。

その時々の育児環境に関する情報収集は重要です。他方で、氾濫する情報に振り回されないよう、親が確固たる信念を持つことも必要です。

あなたの周囲や映画・本・講演会などには、あなたの教師や反面教師がいっぱいおられます。これらの方から常に学ぶことは、あなたのよき道標になったり、転ばぬ先の杖となる場合が多いのです。

そしてあなた自身が向上心をもって生活し、読書などでさまざまな感動や人生の機微に触れる機会を、たくさん持つことが重要です。親の教養や正義感、他者へ示す思いやりなどは、間違いなく子どもに影響するからです。

子育ては、パズルのピースをはめていくように、一筋縄で行くものではありません。わからない言葉をキーをポンと叩いて出てくるスマホで調べて、すべて理解したように錯覚するのは、本当に危険です。

子育ては、親の世界観や価値観、よき生活習慣がモノをいうのです。これは、私の数々の反省を込めた、ささやかな助言です。

斎藤様のお子様は、こんなに心配してくれる素敵なご両親に恵まれて、幸せですね。生まれてくるお子様が幸多き人生を過ごされることを祈りつつ、今回のコラムを終えさせていただきます。

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ミセス・パンプキン 『最強の人生相談』『一流の育て方』著者

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立命館大学卒業。ビジネスパーソン向けの家庭問題・人間関係・人生相談の専門家として、東洋経済オンラインで2012年より執筆。最新刊は『最強の人生相談』(東洋経済新報社)。息子であり、『最強の働き方』(東洋経済新報社)の著者であるムーギー・キム氏との共著に、『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』(ダイヤモンド社)がある。ミセス・パンプキンへの相談は、こちらのメール、あるいは相談受付サイトで受け付けています。なお相談件数多数につき、過去に類似する相談があった場合には取り扱いません。ぜひ、これまでの連載をご参照ください。男性からのご相談も歓迎しております!

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