「畳の上で死ねない人」のための棺桶があった

アイデア次第で伝統産業は息を吹き返す

さまざまな特殊畳を作っている極東産機の頃安雅樹社長。手にしている「おくりたたみ」とは?

お風呂場の床に畳が敷いてあります。兵庫県の温泉旅館です。よくお風呂場のタイルの床で滑ってけがをする方がいますが、畳ですと足に馴染んで、そんな心配は要りません。冬は、畳というだけで暖かい気もします。

でも、濡れたらまずいんじゃないの?と思うでしょう。確かに従来の畳は、表面にい草、そしてその下に木質繊維板が貼ってあり、いずれも水に濡れると腐ったりカビの原因になります。しかしこの風呂場用畳は、水をはじく樹脂で作られており、濡れても腐りません。これなら、お風呂場だけでなく、プールサイドでも敷き詰めることができます。

「特殊畳」に乗り出したワケ

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こうした特殊畳を作っているのが、兵庫県たつの市の極東産機です。「産機」と名前がついているように、もともとは、畳を作る機械のメーカーでした。昭和38年には、全自動畳床製造機を開発し、全国的に大きく躍進を遂げた会社です。

しかし、生活の洋風化が進み、日本の住宅もフローリングやカ-ペットが主流となってきました。畳の需要は激減しています。当然、製造機械の受注も先細りです。

それならば、機械を売るだけでなく、自分たちで特殊畳を作って売って行こう。極東産機の頃安雅樹社長はそう考えました。

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