実家の相続、共有だけは絶対やめなさい!

「兄弟でとりあえず共有」が骨肉の争いを生む

実家の相続をきょうだいで共有してはいけないのはなぜでしょうか?(写真:YNS / PIXTA)
近年、「実家」にまつわる問題で悩む人が増えている。親の死後、残された実家や土地の処分で慌てないためにできること、しておくべきことは何か。『実家の処分で困らないために今すぐ知っておきたいこと』(かんき出版)著者で、不動産全般のコンサルティングを行う一方、一般社団法人相続支援士協会の理事を務める不動産売買のエキスパートである筆者が、実家にまつわる悩みを解決すべくアドバイスする。

 

相続争いが発生したN家のケース

誰もが、自分の家族が相続で揉めるなどとは思っていません。「小さいころから仲良くしてきたんだから、うちに限って……」、そう思っているはずです。あなたも、そう思っているのではないでしょうか。

しかし、どんなに仲の良いきょうだいでも、いざ相続となると揉めることはあるのです。

最近相続が発生したN家の例をお話ししましょう。

N家は、長女と次女、そして長男という家族構成です。昔から、きょうだいの仲は良く、大人になってからもそれぞれの家を行き来するなど、いい関係を築いていました。誰もが、揉めることなどまったく頭になかったため、これまで相続に関する話もしたことがありませんでした。しかし、こんなN家にも相続争いが起こってしまったのです。

N家は、8年前にお母さんが亡くなったため、長女の家族が実家でお父さんと同居していました。そして、2年前お父さんが亡くなったことで相続が発生しました。

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