国宝に中国の漆を使うと、何が問題なのか 元外資系の英国人と日本人、日本文化を語る

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アトキンソンさんのオススメスポットは?(撮影:今井康一)
ビジネスマンへの歌舞伎案内』(NHK出版)の著者である成毛眞氏と、『イギリス人アナリスト 日本の国宝を守る』(講談社+α新書)の著者であるデービッド・アトキンソン氏による“ビジネスマンへの「日本文化入門」”をテーマにしたトークイベントの後半をお届けする。進行は、元NHKエグゼクティブアナウンサーで古典芸能に詳しい葛西聖司氏。

 

前半はこちら→ 歌舞伎を見ないビジネスマンが損すること

葛西:成毛さんは、アトキンソンさんの書いた本を読まれましたか。

成毛:ええ、もちろん。日本の悪口がたくさん書いてありました(笑)。ただ、悪口といっても正論ですし、マゾ的な日本人はこういうことを書いてもらうと、むしろうれしくなるのではなかろうかと思いながら読みました。

アトキンソン:私としては、悪口を書いたつもりはありませんが。

日本人の「おもてなし」はうそ?

『イギリス人アナリスト 日本の国宝を守る』(講談社+α新書)

葛西:アトキンソンさんは、日本人のいう「おもてなし」はうそだと書いていらっしゃる。

成毛:温泉旅館で、融通の利かない対応をされたことを書かれていましたね。私も先日、空港の寿司店で、1500円の寿司を折り詰めにしてもらおうとして、断られたことがあります。1000円のセットは折り詰めにできるのに、1500円のセットはそれができないというのです。この時、アトキンソンさんのエピソードを思い出しました。

アトキンソン:私が言いたかったのは、日本人のいう「日本はおもてなしの国」というのは、データに基づいていないということです。日本でおもてなしされるのは外国人ですから、外国人の評価を聞くべきです。

成毛:(滝川クリステルさんが手を使いながらスピーチをした)「お・も・て・な・し」というのもよくないんですって?

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