「ゲーム三昧の子」が勉強に向かう"魔法の言葉" 「勉強=つまらない」はこうして変える

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ゲームにはまって勉強をしたがらない子どもを、勉強に向かわせる方法とは(写真:しげぱぱ/PIXTA)

※石田勝紀先生へのご相談はこちらから

 小6の息子がいます。毎日ゲームばかりしていてとても困っています。ゲーム時間のルールを作って、それを守らせてみても、結局のところ勉強はあまりしません。宿題はそこそこやっている状況です。とくに算数は楽しくないのでやりたくないと言っています。
今後、中学生になるにあたって、ある程度勉強する子になってもらいたいと思っているのですが、どのように対応していったらよろしいでしょうか。
(仮名:斉藤さん)

ゲームをやるのは“子ども側”の問題か

子どもがゲームにハマり、勉強をしなくなっていった……という相談を全国からたくさんいただきます。男の子で小学生高学年、中学生の場合は、大半がこのご相談といっても過言でありません。

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親は、ゲームを持たせた段階で、このような状態になることを覚悟しなくてはなりません。いったん持ってしまったら、ない状態は考えられなくなり、高度に進化し続けるゲームにますますハマっていくのは必然なのです。

しかし、はたしてゲームをやること自体が問題かというと、そうではありません。実際、ゲームを毎日やり続けている子でも勉強ができる子はいますし、さらに言えば、問題視しているのは“親側”だけであり、“子ども側”は問題どころか、テンションが上がり心が満たされており、ハッピーなのです。

問題なのは、親がこのように考えることなのです。

「このままの状態では、勉強をしない子になり、進学も危うくなり、将来も心配である」

ということは、親側の問題を解決させるためには、子どもが勉強にさえ向かえばいいわけです。しかし、ゲームにハマっている子からゲームを取り除くことはできません。1日60分などと限定したところでまったく効果がないことは、よく知られています。

また、物理的にゲームを取り除くことができても、友達の家でやっていたり、親の目を盗んでやるなど、今度は見えないところでやっていたりします。そうなるともはや子どもは、親を敵視するようになることもあります。

これはどう考えても不健全です。そこで、今回、本質的な対応策についてお話しします。

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