「大統領選が終われば株上昇」とは限らない大接戦 どちらが勝っても議会が政策実現を左右する

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史上まれに見る僅差のまま11月5日の投票日が近づく。景気、マーケットはどうなるか。

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※本記事は2024年11月2日6:00まで無料で全文をご覧いただけます。それ以降は有料会員限定となります。

アメリカ大統領選挙まで1週間弱となったが、ハリス氏とトランプ氏の間で大接戦が続いている。

全米での支持率をみると、ハリス氏が参戦してから2週間程度たった8月前半には、ハリス氏の支持率がトランプ氏を上回った。また、9月10日の大統領候補者討論会で、トランプ氏が冴えないパフォーマンスを示したとの評価から、ハリス氏のリードは広がった。

足元でトランプ氏の巻き返しが見られ、両氏の支持率は拮抗している。

ハリス氏は「ラストベルト」でリードが足りない

全米レベルの支持率も重要だが、大統領選挙は全米での人気投票ではなく、各州で集計される。人口規模に応じて州ごとに選挙人が配分され、合計538人の選挙人のうち過半数で270人を獲得した候補者が勝者となる。

支持政党が明確な州の選挙人を積み上げると、ハリス氏、トランプ氏それぞれ230人程度と拮抗している。勝敗の行方は、支持政党が揺れ動くスイングステート6州次第だ。

世論調査をならしてみると、寂れた工業地帯といわれるラストベルト(ペンシルベニア州、ミシガン州、ウィスコンシン州)はハリス氏が1%弱、南部(ジョージア、アリゾナ、ネバダ)はトランプ氏が1%程度リードする傾向がある。こうしたスイングステートを考慮しても、選挙人はハリス氏、トランプ氏それぞれ270人前後となる。

選挙当日まで世論調査の支持率は大接戦となることが想定されるものの、筆者はこのままではハリス氏が勝利することはハードルが高いとみている。

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