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建設7社を渡り歩いた男が語る「業界への怒り」 「法律守ってたら、会社が倒れるだろ」

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建設業界のイメージイラスト
(イラスト:北沢夕芸)
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最近、工事現場の事故のニュースが多い。

巨大なクレーン車がばったり倒れ、隣の家に突っ込んでいる。まるで漫画の世界である。

初歩的なミスじゃね? そう言うと、知り合いの建設業者が眉をひそめた。

「でも、みんな運転に慣れているわけじゃねえからな。中には免許のないヤツもいるし」

えっ、無免許で動かす?

「そういうこともあるわな。人がいないと『おい、ちょっと動かせや』となる。道路を走んなきゃ、おまわりも見てねえし」

で、急発進や急ブレーキ、激しい旋回など、手荒い運転をする。

あ、そりゃ倒れるわ。

で、今回は40代の読者、Kさんからの告発を紹介する。

Kさんは建設業界で7社を渡り歩いた。そして、上司から驚くべき言葉を聞くことになる。

「法律守ってたら、会社が倒れるんだよ!」

えっ、それ上司がマジで言ってるんすか。

「そうです。役員です」

はあ。社長は咎(とが)めない。

「ないですね。創業者一族の経営なんで、やりたい放題です」

その役員も一族ですか。

「いや、彼は違いますが、長年、寄り添っているので結託してます」

ああ、イエスマンですね。

「そうです。そうやって役員にしてもらったわけです」

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