
日本企業から「現場力」が消えてしまった
私は過去30年以上にわたり、日本企業の現場を訪ね歩いてきた。その数は300を超える。いまも経営顧問先の現場やコンサルティングを行う企業の現場を訪ね歩き、現場の人たちと直接的な触れ合いを大事にしている。
「現場力」こそが、日本企業の競争力の源泉であると信じてきた。
しかし、それから20年。日本企業の現場を取り巻く環境は悪化し、劣化を食い止めるどころか、現場力は跡形もなく消えてしまっていた。
劣化はしているが、現場力は必ず再生できると私は思っていたが、もはやそんな状況ではないと認識を改めざるをえないところまで追い込まれている。
現場が競争力の柱になるどころか、経営の足を引っ張り、倒産や廃業に追い込みかねないようなレベルにまで転げ落ちている。
「現場力」が死んでしまった原因は、企業によりさまざまなことが挙げられるが、大きく「3つの理由」が考えられる。
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