
ビジネスの現場で「厄介な問題」が増えている
私は過去30年以上にわたり、日本企業の現場を訪ね歩いてきた。その数は300を超え、いまも経営顧問先の現場やコンサルティングを行う企業の現場の人たちとの直接的な触れ合いを大事にしている。
「現場力」こそが、日本企業の競争力の源泉であると信じてきたが、いま現場が解決すべき問題の難易度が飛躍的に高まり、「従来の現場力」では対処できなくなっている。
「テクノロジーの進展によるデータ量の増殖」や「SNSなどによる情報の増殖」によって、ビジネスの構造そのものが複雑化し、企業の現場で発生する問題は「厄介な問題」が増えているのだ。
「厄介な問題」 の具体例としてよく取り上げられるのは、地球環境問題や貧困、いじめ、大規模災害などの社会問題である。
ビジネスの世界での「厄介な問題」では、たとえば、「小分けシャンプーのジレンマ」 はよく知られる例である。
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