大事なのは、多様性のある意見やアイデアに積極的に耳を傾け、前向きな衝突を生み出し、議論を「混ぜる」 ことである。
性別、年代、国籍、経験など多種多様な人材をミックスさせることが、「新しい現場力」には不可欠だ。多様さを活かすことが、競争力強化につながることは間違いない。
女性社員、若手社員、外国人社員、キャリア採用社員などが集まり、ひとつの問題に対して異なる視点、異なる発想で意見をぶつけ合いながら解決に導いていく。これこそが「新しい現場力」のダイナミズムだ。
「混ぜる」ことによって、これまでの価値観が変容し、現場の異質に対する受容性は高まっていく。
経験に縛られない人に「思い切り任せる」
しかし、これまでの組織やチームに、多様性をたんに「加える」だけでは何の変化も起きない。現場は基本的には変化を嫌う。
安定性が求められる現場にとって、「異分子」が加わることは安定性を損なうリスクが高まる。だから、どうしても同質性、硬直性から脱することができない。
これまでの経験則がまったく活かせない、逆に邪魔になると判断する場合は、経験に縛られない人たちに「思い切り任せる」ことも得策だ。
古い価値観に縛られている人たちと混ぜると、新しくフレッシュな感性が死んでしまう。
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