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若者へ「黙ってろ」と言う上司が"組織を殺す"必然 「ベテランの経験、勘」通用しない時代になり⋯

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  • 遠藤 功 シナ・コーポレーション代表取締役
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先進国の企業は発展途上国の経済的に恵まれない人たちが買えるようにと、小さな包装の小分けされたシャンプーを使い切りの形で売っている。

そのこと自体は途上国の人たちにとってありがたいことであるが、その包装のゴミが大量に捨てられている。

途上国にはリサイクル処理施設はなく、捨てられた大量のゴミは生活環境を悪化させ、地球環境に負の影響を与えてしまう。

貧困のため大きなボトルのシャンプーを買えない人たちの衛生の問題は解決したが、それが「別の大きな問題」を引き起こしてしまう。

「経験則が通じない場面」も出てきている

問題の複雑性と難易度が高まる中、どのような問題も解決できる「万能な思考法」などない。「既存の思考」を用いれば解決できることばかりではないのも現実である。

増殖する「厄介な問題」に対処するうえで大切なことは、「厄介な問題」は現場だけでは解決できないということを知ること、そして、「多様な思考法」を柔軟に使い分けることである。

一般的に現場というところは、経験がものを言う世界である。常に問題を抱えている現場にとって、経験が「ある」か「ない」かは絶対的な違いとなって表れる。

しかし、「上司をはじめベテラン人材が力を発揮する」という前提は、反復性の高い問題が発生し、その問題の原因も比較的単純であることだ。

そういうときには、ベテランの経験やカン、コツは有効だが、その解決策も前例のやり方が有効とは限らない、「これまでの経験則が活きない場面」も増えている。

とはいえ、経験値の高いベテランが幅を利かすようになると、経験の浅い若手はものを言いづらい雰囲気になってしまう。

これまで経験したことのないような問題に遭遇したとき、「縦」の関係ばかりに依存し、過去の経験に縛られ、発想が固定化していることは、逆に問題解決の阻害要因となりかねない

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【「異分子を加える」ことで価値観が変容する】

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