人口減少が止まらない…日本だけじゃない「超少子化国」の悲惨すぎる末路

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(写真:Ryuji/PIXTA)

日本の少子化に歯止めがかからない。最近発表された厚生労働省の人口動態統計によると、2024年に生まれた子供の数は68万6061人、前年に比べて5.7%減少した。1人の女性が生涯に産む子供の数である合計特殊出生率も1.15となり、過去最低となった。

こうした少子化=人口減少の傾向は、2023年に政府が出した推計値によると、年間の出生数が68万人台になるのは2039年のはずだった。15年も早く68万人台になってしまった。いかに、政府の予想が当てにならないものだったかがわかるはずだ。一刻も早い、実情に沿った統計予想づくりの体制を構築すべきだろう。

2060年には8600万人を割り込む推計

少子化が問題なのは、国家の存続さえも危うくする人口減少が止まらなくなってしまうことだ。果たしてこの数字も信頼できるのかどうか疑問だが、内閣府がまとめた将来推計人口によると、2048年には1億人を割り込み、2060年には8700万人を割り込むとされている(国立社会保障・人工問題研究所「日本の将来推計人口」2012年1月)。( )内は65歳以上の高齢化率。

● 2030年…… 1億1661万人(31.6%)
● 2040年…… 1億727万人(36.1%)
● 2050年…… 9707万人(38.8%)
● 2060年…… 8673万人(39.9%)

高齢化率が、人口8000万人を割り込むような減少が進んでも4割に満たないのはちょっと不自然な気もするが、いずれにしても日本の厚生労働省が発表する人口統計として使うデータは、楽観視しすぎる傾向があるのは間違いないだろう。実際に、詳細は後述するが海外の調査機関からは、2100年までに日本の人口は5000万人を切るという予測も出ている。

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