2025年「2つの思考法」が"問題解決できる人"の鍵 論理思考、仮説思考「以外に」大事な考え方は?

✎ 1〜 ✎ 8 ✎ 9 ✎ 10 ✎ 11
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
ビジネス イメージ
企業が抱える「3つの問題への対処法」について解説する(画像:Graphs/PIXTA)
経営コンサルタントとして50社を超える経営に関与し、300を超える現場を訪ね歩いてきた遠藤功氏。
36刷17万部のロングセラー『現場力を鍛える』は、「現場力」という言葉を日本に定着させ、「現場力こそが、日本企業の競争力の源泉」という考えを広めるきっかけとなった。
しかし、現在、大企業でも不正・不祥事が相次ぐなど、ほとんどすべての日本企業から「現場力」は消え失せようとしている。
「なぜ現場力は死んでしまったのか?」「どうすればもう一度、強い組織・チームを作れるのか?」を解説した新刊新しい現場力 最強の現場力にアップデートする実践的方法論を、遠藤氏が書き下ろした。
その遠藤氏が、『3つの問題への対処法』について解説する。
*この記事の前半:2025年「日本企業が直面する」3つの"本質的問題"はこれだ

「シンプルな問題」「複雑な問題」の対処は難しくない

新しい現場力: 最強の現場力にアップデートする実践的方法論
『新しい現場力 最強の現場力にアップデートする実践的方法論』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

2025年の幕開け、近年のビジネス構造の複雑化は著しく、今年もこの傾向は加速するだろう。

本記事の前編(2025年「日本企業が直面する」3つの"本質的問題")では、日本企業が直面する問題は「3つのタイプ」に分類されると書いた。

「①シンプルな問題」に対処するには、理詰めで解決策を導き出す「論理思考」が有効であった。

問題が発生しているメカニズムを論理的に解明すれば、答えに辿り着くことができた。

しかし、「②複雑な問題」の場合は、さまざまな要因が複雑に絡み合っているので、理詰めだけではなかなか解決できないことも出てくる。

その際に有効なのは、問題発生のメカニズムや有効な解決策に対する仮説を立て、それを検証しながら対処する「仮説思考」だ。

次ページ「厄介な問題」に有効な「2つの思考」とは?
関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事