「腹筋でお腹は凹む」と思う人の大いなる勘違い

有酸素運動から始め、骨盤の傾きも整えよう

脂肪が増えたのはお腹の筋肉が弱ったからではありません(写真:つむぎ/PIXTA)
やせたい部位の調査で、ほぼ間違いなくトップ3にランクインする、お腹周り。学生時代はスリムだった人も、20代後半から30代になると雲行きが怪しくなり、40代にもなるとお腹周りに脂肪を溜め込んでいない人はかなりの少数派になる。
こうしてお腹が気になるようになった人が始める運動の多くは、効果の面で疑問があるという。トップアスリートや青学大駅伝チームだけでなく、四半世紀にわたり多くの一般人を指導してきた『世界一効く体幹トレーニング』の著者、中野ジェームズ修一氏が「出ているお腹を効率的にへこますための考え方」を解説する。

加齢とともに衰える筋肉の多くは下半身

「手っ取り早くお腹をへこませる方法を知りたい」

これは一般の方向けのセミナーなどで非常に多くいただくリクエストの一つです。

そこで「何が効果的だと思いますか?」と問いかけると「腹を割るには、まず腹筋」とばかりに腹筋運動を挙げる方が結構います。腹筋運動とは、クランチやシットアップといったお腹の筋肉を縮めて体を起こす種目ですが、ほかには体幹トレーニングに分類されるプランクという種目を挙げる方もいました。しかし、主に腹直筋に効く腹筋運動やプランクは、出ているお腹をへこませる手段としては、まったくお勧めできません。

質問者の中には「お腹の筋肉が弱ったから脂肪が増えた」と思っていた方もいました。これは残念ながら間違った認識で、加齢とともに衰える筋肉がどこかを調べると、衰える幅が大きい筋肉は下半身がメインという結論に至ります。つまり、そもそもお腹周りの筋肉は大きくは衰えないのです。「昔は腹筋が6つに割れていたが今は見る影もない」という方は、腹直筋が衰えたのではなく「腹直筋の上に脂肪が乗った」状態です。

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