「腹筋でお腹は凹む」と思う人の大いなる勘違い

有酸素運動から始め、骨盤の傾きも整えよう

走るなどして下半身の大きな筋肉を動かすと、普段よりも大量のエネルギーを消費します。これは体にとっては緊急事態です。速やかに失ったエネルギーを筋肉に補填するべく体に蓄えられた糖が使われる一方で、脳から「体脂肪を分解して利用せよ」という指令が全身に発せられます。

こうして体脂肪が分解されてできた脂質が血液に入り、酸素とくっついて脂肪酸に。それが動かしている大きな筋肉に届き、水と二酸化炭素に分解されるときにエネルギーが生まれる。だから運動を続けられるし、脂肪も消費されるのです。

有酸素運動をすると、皮下脂肪よりも内臓脂肪がよく使われます。内臓脂肪はつきやすく落ちやすい性質があるので、お腹をへこませるなら内臓脂肪を狙える有酸素運動から始めるといいでしょう。男性は、ホルモンの影響で女性に比べると皮下脂肪より内臓脂肪がつきやすいので、男性のほうが早く成果を実感できるはずです。

運動習慣のない人なら、まめに階段を使うだけでも効果はあります。加齢とともに基礎代謝は落ちていくことを考えると、プラスして食事のコントロールにも目を向けたほうが、より確実に高い効果を得られるでしょう。

もし、出ているお腹を割れるレベルまでたどり着かせたいなら、さらに皮下脂肪を減らすことが不可欠です。皮下脂肪まで落ちれば自然にお腹は割れてきますし、そこから腹直筋のトレーニングを頑張れば、腹直筋の厚みが増したぶん、もっと深い溝を刻めるでしょう。

筋肉が隆起し脂肪を極限まで削るボディビルダーでも、減量期でなければ、ある程度以上食べるため、お腹が出ることもあります。それでも腹直筋が割れているのは、ついたのが内臓脂肪だから。さらに皮下脂肪の厚みまで増すほど食べたら、ボディビルダーと言えど腹直筋による溝は埋もれてしまうのです。

下腹が気になる人は骨盤の傾きを整えよう

お腹が出るといっても、下腹がぽっこり出ているとしたら別の対処法が必要です。下腹が出るおもな原因は、骨盤が後傾することにあります。人間の骨盤は通常、軽く前傾し、お腹は上下に引き伸ばされていますが、腰が丸まって骨盤が後傾すると下腹はたるんで出てきてしまうのです。

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