「合法PTA」がひっそりと増えつつある理由 学校から児童名簿をもらうのは違法?

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実は多くのPTAが非合法に名簿を取得している?(写真:NOV / PIXTA(ピクスタ)
子どもがいる人は、ほぼ誰もがかかわることになるPTA(Parent-Teacher Association)。学校と保護者、地域との橋渡し役を期待されるこの組織には、さまざまな謎や問題が付きまといます。いったいPTAとどうかかわるべきか?『PTAをけっこうラクにたのしくする本』の著者・大塚玲子が迫ります。

入会申込ナシでPTAが会員を獲得できるマジックの種

なんでわざわざ書くの、と思われるほど当たり前の話ですが、私たちは何かの会のメンバーになるとき、入会の申込みをします。

電器店でもスポーツクラブでもNPOでもなんでも、会員になるためには、名前や連絡先などの情報を伝え、加入を申し込む必要があります。その結果、キャンペーンやイベントの案内が届いたり、会費の支払いを求められたりして、会員として扱われるようになるわけです。

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ところが、PTAは多くの場合、申込みが不要です。子どもが学校に入ると、保護者は自動的にPTA会員として扱われます。PTAに入るかどうか、意思を問われる機会がないのです。改めて考えてみると、ちょっとおかしな仕組みでしょう。

戦後まもなく、アメリカの要請で日本にPTAが導入された当時は、まだみんな任意加入するような会に馴染みがなかったため、一律で自動加入する形にしてしまったのかもしれません。しかし今の時代、本人の意思を問わず団体に入らせるというやり方は、むしろかなり特殊です。

この全員自動参加方式には、さまざまな弊害もあります。

たとえば、会費を払えない人・払いたくない人が、給食費の支払い口座から勝手にPTA会費を引き落とされてしまう。家庭の事情などで活動に参加できない人・したくない人も否応なく仕事を押し付けられてしまう。そういったことが起きてしまいます。

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