なぜか、高齢者対応マンションに体験宿泊することに? あなたにも出来る!社労士合格体験記
2007年は今年と同じく8月26日が社労士試験日でした。しかし、無謀にも私はその10日前から函館への旅に出かけます。旅のお供は、「選択式予想問題集」(日本法令発行)。一昨年、昨年と痛い目に遭っている、選択式問題を克服するために買い求めた参考書です。
社労士試験では、択一式が7科目で各10問ずつなのに対して、選択式は8科目で各5問ずつ。合格基準はその年の受験生の得点状況によって変わる相対評価方式ですが、選択式各科目の最低ラインは5問中3点が原則。もし科目ごとの救済がなければ、1科目でも2点以下だと、たとえ他の科目が満点でも不合格ということになります。
特に、労働一般常識と社会保険一般常識は、何回も受験しているベテランにとっても鬼門です。この参考書は、選択式が導入された2000年以降の過去問題はもちろん、それ以前の記述式の頃の過去問題も掲載。更に、予想問題も充実していました。回答を間違えたものは、何回も何回もやり直し。既に中高齢の私にとって、記憶が定着するまでは大変な時間がかかりました。
ただ、いくら参考書をお供と言っても、なぜこの時期に旅をするのかと誰でも訝るところでしょう。実は結婚以来、妻が夏になると毎週末、仕事で日本全国10都市を飛び回っていました。「日本むかし話」の語り部としてお馴染みの俳優・常田富士男氏が、親子に民話の読み聞かせをするイベントのためです。そして、この年は記念すべき第10回目で、メインの演目は「ごんぎつね」だといいます。
私もなんとか1会場くらいは応援に駆け付けたいと思っていましたが、当時は週末が仕事。試験当日も休むので、ちょっと難しいかなと思っていたら、たまたまこの週に夏休みが割り振られました。家にこもっていても暑くて勉強ははかどらないし、何回も受験を重ねてくると本試験直前はどうしても煮詰まるものです。いつものナンクルナイサーで流れに任せて、函館郊外の七飯町文化センターで開催される「常田富士男 民話の世界」に出かけました。