「昇進おめでとう」「ありがとうございます。頑張ります」→1週間後、彼は辞表を出し…「昇進は罰ゲーム」将来有望の30代社員が辞職を決断したワケ

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それらを総合して、彼らは一つの結論にたどり着くのです。この会社での「昇進」は、人生を不幸にすることなのではないか。多少の給与アップと引き換えに、責任を押し付けられる役回り。つまり、彼らにとって昇進の打診は、「将来を期待されている証」「未来へのステップアップ」ではなく、“罰ゲームの開始”を告げる合図に聞こえているのです。

本来、昇進の打診とは、「あなたを信頼している」「より活躍するステージを提供したい」という期待と承認を伝える、祝福のメッセージであるはずです。経営者や上司の多くは、悪意なく、むしろ「成長してほしい」「期待している」という善意から昇進を打診しています。だからこそ、担当上司の胸中は、複雑だったに違いありません。

退職を申し出た彼に対して、「それは、リーダーの仕事の一側面しか見ていない」、「リーダー職でしか味わえないやりがいがある」など、言いたいことは、山ほどあるでしょう。

実際、リーダーという役割には、確かな面白さがあります。メンバーが壁を越える瞬間に、当事者として関われること。「誰かの成長や、チームの前進に、自分が確かに関わっている」そう実感できるのは、リーダーという立場ならではの醍醐味です。

ただし、このことを退職を決めた後に伝えても、もう遅いのです。

「プレイヤー」と「リーダー」の役割と視座の違いとは?

ここで一度、プレイヤーとリーダーの役割・視座の違いを整理しておきましょう。

企業や職種によって細かな違いはありますが、本質的な違いは、概ね次の通りです。(※外部配信先では図を閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)

プレイヤーとリーダーの役割と視座の違いの一覧表
プレイヤーとリーダーの役割と視座の違い(画像:筆者作成)

まず、「プレイヤーの魅力」は、自分の行動と成果のつながりを実感しやすく、目の前の仕事に集中し、工夫し、行動することで、結果が変わることにあります。

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