管理職が「罰ゲーム」になった、もう1つの重大要因 本来不要な「リーダーシップの見えない重り」
令和の世に高まる管理職の苦悩
令和の管理職は大変です。部下の働き方や、残業時間に十分に配慮した管理が求められる一方で、会社からチームに課される目標は必ずしも甘くなっているわけではありません。すると、どうしても埋まらない差分は、自分自身でカバーするほかなくなりがちです。
一方で日本では、一般的には昇進による給料の上昇が諸外国と比べて穏やかなことが知られています。終身雇用・年功序列を前提とした雇用システムでは、全社員に生涯賃金を払い続けることを前提として、緩やかに昇給のカーブを設計する必要があったからです。
能力主義が浸透してきたとはいえ、多くの企業がそんなシステムをゼロから見直したわけではありません。負担が増しているのに給料は変わらない。それでは割に合わない。そう考えるのには確かに一理あるのです。
それに加えて、実はここにはもう1つの負担が隠れています。それは、本来中間管理職には必ずしも必要とされない、「リーダーシップ」までをも強く求められている、という「見えない重り」です。
今や管理職は罰ゲームだ、などと言われますが、タダでさえ厳しい耐久レースにそんな見えない重りまでつけられたのでは、あながちそれも大げさではないと思えてきます。
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