管理職が「罰ゲーム」になった、もう1つの重大要因 本来不要な「リーダーシップの見えない重り」
このような「社会課題」は、いくら皆さんがこの記事に賛同いただいても、一晩で消えてなくなるようなものではありません。
自分の望みと適性をはっきりさせる
そんななかで、「マネージャー」や「リーダー」も選択肢に入れてキャリアを考える私たちは、いったいどうすればいいのでしょうか。そのはじめの一歩は、自分自身をよく理解し、その適性や望みをはっきりさせることです。
そのうえで、「リーダー」「マネージャー」それぞれの役割を理解し、どちらをどの程度まで備えることを目指すのかというキャリア・ウィッシュを明確にするのです。
そうすることで、私たちは昇進・異動・転職・副業などの選択肢にガイドラインを設定することができます。
例えば、リーダーシップは追求せず、関わる人を幸せにできるマネージャーの仕事をキャリアの軸にしたい、というキャリア・ウィッシュを設定したとします。そんな希望を上司に伝えることなら、次の上司との面談からでも始められます。
同じ会社の同じ管理職でも、求められるリーダーシップの濃淡にはかなりバラツキがあります。より指導者色が弱く、管理者色が強いポジションを社内で見つけることができれば、そこを目指すことで確実にキャリア・ウィッシュに近づくことができます。どうしても社内でそれが不可能なら、転職も1つの選択肢でしょう。
もちろん、キャリアを考える軸は「マネージャー」「リーダー」だけではありません。しかし、業種や職種などその他の選択肢は、配属や募集の有無などのめぐり合わせに大きく左右されます。そんな中、まずはこの「マネージャー」「リーダー」軸の意思をしっかりと固めておくことで、直近のキャリア選択に1つの確かな指針を手にすることができるわけです。
そして、何よりこのような心の整理は、日々奮闘している現役の管理職や、将来に不安を感じる管理職候補の心理的な負担を大きく軽減してくれるのです。
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