「昇進おめでとう」「ありがとうございます。頑張ります」→1週間後、彼は辞表を出し…「昇進は罰ゲーム」将来有望の30代社員が辞職を決断したワケ
ところが、そのわずか1週間後のことでした。定例の個人面談が始まり、彼はいつもと同じように席に着きます。少し間を置いたあと、静かにカバンに手を伸ばし、一通の封筒を取り出して机の上に置きました。
「退職させてください」
あまりに突然の言葉に、上司はすぐに状況を理解できません。
「……どういうこと? 先週の話、受けてくれたよね?」
彼は視線をそらさず、落ち着いた声で答えました。
「その場では、期待を裏切る気がして言えませんでした。正直に言うと、昇進の話を聞いて、自分のキャパシティを超えると感じたんです。このままでは、仕事の質を保てないと思いました。だから、今のうちに身を引く判断をしました」
感情的な言葉はなく、説明は終始冷静でした。一見すると、「無理をする前に身を引いた」という、よくある前向きな退職理由にも聞こえます。しかし、この説明は、彼の本音のすべてではありませんでした。
昇進の打診が「祝福」ではなく「罰ゲーム」に
退職を決める少し前、彼は同期入社の同僚に、こんな本音を漏らしていたといいます。
「正直さ、周りの管理職を見ていて“なりたい”って思えないんだよね。仕事もトラブルも全部集まってくるし、最後は自分が全部かぶる役回りでしょ。あれ、罰ゲームにしか…」そして、こう続けました。「責任は増えるのに、給与が少し上がったところで、正直、割に合わないよね」
これは、彼一人の感覚ではありません。近年、若手社員の多くが、管理職を「成長のステップ」ではなく、「負荷と責任だけが積み上がる割に合わないポジション」として見ています。しかも、彼らは日々の現場を感情ではなく、事実で見ています。
・トラブルが起きると、決まって管理職が矢面に立たされる
・管理職は常に余裕がなく、表情も硬い
・増える責任に対して、給与アップが見合わない


















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