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「トラックドライバーのソウルフード」「東京23区にはあえて出店しない」 ラーメンチェーン《山岡家》が全国区で老若男女に愛されているワケ

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  • 岩崎 剛幸 経営コンサルタント/ムガマエ代表取締役社長
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幸楽苑、一風堂も伸びていますが、山岡家は売上高、客数ともに年間通して20%以上の伸びです。客数はすべての月において山岡家が他を圧倒しています。しかも毎月2桁以上の客数増です。これは驚異的な伸びと言っていいでしょう。

客単価は一風堂が圧倒的に高いのですが、客数は前年を割る月もあるのとは対照的です。

山岡家は純粋に各店での客数を伸ばして売り上げを上げてきているのです。

各社の1店舗当たりの売り上げを比較すると山岡家が際立ちます。国内に限定すれば山岡家の1店当たり売り上げは他社の2倍。稼ぐ店舗を作っているのがよくわかります。

「規模の拡大」を追いかける時代は終わった

チェーン店でありながら、1店舗1店舗の店舗力を磨き、職人と呼べるような従業員をじっくりと育て、自信の持てる味を提供し、ゆっくりと店を出店させていく。

店舗を増やすにしても力相応で、本当に儲かるところを探して出店をする。そこに妥協はしないので出店を直前で取りやめることもあるほどです。

あらためて、これからの小売り・サービス業というのは、単店に魅力がなければダメであり、規模だけを追求しても意味がないことを山岡家は証明しているように思います。

単に規模の拡大を追いかける時代は平成とともに終わりました。人口減少も本格化している令和の時代には、新たな企業成長モデルを開発することが求められています。

山岡家はそんな脱成長時代にふさわしいモデル企業と言えるのです。 

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