「トラックドライバーのソウルフード」「東京23区にはあえて出店しない」 ラーメンチェーン《山岡家》が全国区で老若男女に愛されているワケ
山岡家では「新規出店は、スープづくりを任せられる店長が育つことを目安にしている」(同社談)と言います。
それは「納得のいかないラーメンを絶対にお客様に提供しない」という同社の理念に沿っています。本当に美味しい、山岡家ならではのスープを作ることができる人材を育てるには、年間7~10店舗が出店の限界ということです。
また24年度までに全店舗でキャッシュレス券売機を導入し、スタッフが金銭のやり取りをする必要がなくなりました。
さらに同社独自の麺をゆでるタイマーと券売機が連動していて、注文が入った段階できちんと麺をゆでられるように準備しているのです。
同店では、麺をゆでる時間は7分間と決められています。都心であれば時間を気にするお客さんが多く、長く待っていられないということもあります。しかし郊外であれば、都心ほど時間を気にする人が少ないというのも、顧客満足度が下がらない要因かもしれません。
私は同社定番の味噌ネギラーメン(税込み840円)にのり5枚をトッピング(同150円)、特製ギョーザ(同370円)、半ライス(同170円)をいただきました。
注文は必ずスタッフが確認に来て、間違いがないかどうか確認することがマニュアル化されています。必ずスタッフとお客がコミュニケーションをとるようにしているのも同社の独自性です。
ラーメンが届いたのは注文してから11分後。麺をきっちり7分間ゆでていることがわかる到着時間です。同社特有のすこし濃い目ですが飲みやすいスープと、たっぷりのネギとこだわりチャーシューの味わいに加えて、ついリピートしたくなるおなじみパリパリ餃子はやっぱり美味しい。
「山岡家」の伸びはさらに高まる
では25年1月度の1年間の客数、客単価はどうだったのか。

山岡家の決算に合わせて、前述の3社の24年2月から25年1月の月別数値を見ると、山岡家の伸び率がダントツに高いのがよくわかります。



















無料会員登録はこちら
ログインはこちら