「なんか気持ち悪い…」AIで作ったものに覚える違和感こそが「人間の価値」そのものである訳
誰に、何の価値を届けるかを決めたとしても、どうやって届けるかを指示しなければ、AIは的外れなものを作ってしまいかねません。「そこまで指示するなら、AIを使う意味があるのか」という疑問を抱くかもしれません。しかし、それは誤解です。むしろ、ここまでやっているかどうかで、AI活用の差がついているのです。
「クオリティが高いもの」に徹底的に触れよう
価値ある人材になるポイントがわかったといっても、「言うは易し」なのは重々承知しています。そのうえで、少しでも早く価値を出せるようになるための方法をひとつ。
それは「クオリティが高いもの」に徹底的に触れて、自身にインプットするということです。
とあるエンタテインメント大手企業の社長に教えてもらったのですが、その方は休日に上野の美術館に行ったり、様々な画集を買い集めるなど、とにかくクオリティが高い作品に触れるのを習慣にしているということでした。
さらには、色彩検定の勉強をしたり、美術の技法について学ぶなど、クオリティが高い理由を言語化するための知識も取り入れているということでした。
クオリティが高い低いというのは、簡単に言語化できるものではありません。受け手側として「なんか気持ち悪い」という評価をすることは簡単ですが、実際に気持ち悪くない、クオリティが高いものを作るのは大変なことです。クオリティが高いといえる理由を理解し、言語化することで、初めて人やAIに具体的な指示を出せるのです。
良い資料を作りたければ、大手コンサルや広告代理店の資料を大量に読んで、クオリティが高い資料に共通する要素を言語化することです。良い記事を作るなら、良い動画を作るなら……すべてはクオリティが高いものに触れることから始まります。
これを繰り返しているうちに、だんだんと「気持ち悪さ」の正体が言語化できるようになり、AIに具体的な指示をできるようになっていきます。
この「インプットと言語化のループ」を繰り返すことで、AIを活用して価値ある仕事を効率的にできる人材になっていきます。
「なんか気持ち悪い」があふれている状況は、周りを出し抜くチャンスとも言えます。違和感の正体を言語化することが、一歩抜け出すための秘訣なのです。
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