「なんか気持ち悪い…」AIで作ったものに覚える違和感こそが「人間の価値」そのものである訳
AIが作った、ある意味しっかりした資料やメール、記事といったものに、「なんか気持ち悪い…」ということを覚えることって、非常にあると思います。
わかりやすいのが動画です。どう見ても「これ、AIが作ったでしょう」というものがありますよね。
プレゼン資料についても、すごくいろんな情報が書いてある。一見しっかりしているなと思うんだけれども、結局何が言いたいのかわからないということも多いです。
私自身、AIで資料を作った際、いざ自分で読み上げてプレゼンしてみると「あれ、この資料、しっかりしてるようで、全然内容がスカスカだぞ」ということもあったりします。
違和感の正体は「クオリティの低さ」
結局、その違和感って何なのかというと、要するにクオリティが低いからです。
ここで言う「クオリティが低い」というのは、単に見た目がデザインとしてダサいということだけではありません。
”人々が良いと思うもの”に共通する要素が抜けているということです。
世の中でよく見かけるものというのは、基本的に「多くの人が良いと思っているから残っている」というものです。プレゼン用のスライドはメッセージを明確にするとか、イラストであまりきつい濃淡をつけないとか、人々が違和感を覚えないようにするための工夫がなされています。人々に支持されなかったものは、自然と淘汰されているわけです。
少なくとも現時点のAIは、この「人々に支持されるもの」を勝手に作ってくれることはありません。
見た目は日本人なのに、欧米人のような身振り手振りで動く動画。あまりに人間の思い通りに動く動物の動画。大量の「それはないでしょ」を作ってしまいます。
ビジネスであれば、異様にバカ丁寧すぎるメールの文章や、不必要に多くのニュースやデータを分析して載せている資料などが思い浮かびます。
「一般的な日本人がこんな文章書くか?」「異様に深く調査してるわりに、提案内容がしょぼすぎる」といった違和感が、「ああ、どうせAIだな」と気づかせてしまいます。
だから、「AIが作ったものは、なんか気持ち悪い」というのは、要するに「ああ、クオリティが低いなあ、わかってないなあ」という受け手側の感覚のことなのです。



















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