「会議で意見を聞いても口を閉ざす」「資料作成の指示も曖昧な返事」…何を言っても響かない若手メンバーの"本心"

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考え事をするビジネスパーソン
「今の子たちは、扱うのが難しい」。本当にそうでしょうか?(写真:Taka/PIXTA)
優秀なプレイヤーほど、リーダーになると「任せられない病」に陥りやすい――。
日本電気株式会社(NEC)で1000人規模のプロジェクトを何度も率いてきた五十嵐剛氏は、そんなリーダーの“任せることへの苦手意識”を取っ払うためには、「任せる技術」だけではなく、メンバーを信じ抜く「任せる勇気」が必要だと語る。
本連載では、『任せる勇気』からメンバーを育成するにあたって、今日のリーダーに求められるマインドセットを紹介する。

本当に変わるべきは「リーダー」

指示を出しても、反応が薄い。なのに、自分から何かを提案するわけでもない。そんな「何を考えているかわからない」メンバーとの付き合い方に、戸惑いや閉塞感を覚えるリーダーは少なくありません。

たしかに、管理職の人からは、このような声をよく聞きます。

「今の子たちは、扱うのが難しい」と。

しかし、本当にそうでしょうか。

結局、どの時代でも、上の世代は新しい世代を「今までとは違う」と考えたがるものです。今は1990年代後半から2010年頃までに生まれた世代を「Z世代」と呼びますが、1960年代生まれの私が社会人になったときは「新人類」と呼ばれて揶揄されていました。

つまり、本当の問題は「若いメンバーの扱いが難しい」ことではありません。リーダー自身が、知らずしらずのうちに世代間の「心の壁」を作ってしまうことが問題なのです。

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