「自分でやったほうが早い」「いい結果を出せると思えない」…"部下に仕事を任せない"上司がしがちな"言い訳"とその裏側にある心理

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上司と部下のイメージ
「任せられる人」を育てるのも、リーダーの役目です(写真:zon/PIXTA)
優秀なプレイヤーほど、リーダーになると「任せられない病」に陥りやすい――。
日本電気株式会社(NEC)で1000人規模のプロジェクトを何度も率いてきた五十嵐剛氏は、そんなリーダーの“任せることへの苦手意識”を取っ払うためには、「任せる技術」だけではなく、メンバーを信じ抜く「任せる勇気」が必要だと語る。
本連載では、『任せる勇気』から「誰に任せるか」を考えるにあたってリーダーが持つべき思考法を紹介する。

「適任者がいない」と嘆くリーダー

リーダーがよく頭を悩ませる問い。

「誰に任せるか」

ここに苦戦し、結局「任せられる人がいない」と嘆く人が後を絶ちません。私自身も、かつてはそうでした。

「自分ばかりが忙しくて、メンバーは成長しない」

「結局、誰に任せても期待以上の成果が出ない」

このように「任せたくても任せられない理由」は、メンバーの能力不足のせいだと思い込んでいたのです。しかし、あるとき、気づきました。「任せられる人を探す」こと自体が、根本的な間違いである、と。

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