「会議で意見を聞いても口を閉ざす」「資料作成の指示も曖昧な返事」…何を言っても響かない若手メンバーの"本心"
今の40代や50代が経験してきた、限られた情報にしか接することができず、リーダーの言っていることの正否を精査すらできなかった時代とは、もはや状況が異なります。現代の若者たちは、知識も情報も幅広く、驚くほど賢いのです。
そんな彼らに、上から目線で「教えてやろう」「言うことを聞かせよう」としても、決して受け入れてもらえません。
かつて、チームの中にあった「情報の非対称性」は完全に失われました。リーダーが情報を独占し、教えることで支配する時代は終焉したのです。そして、そんな若い世代に力を最大限発揮してもらうためには、「仕事で何を得られるか」を明確に伝えることが大切です。
「このチームでがんばれば、成長できる」
「このリーダーは、自分を認めてくれている」
こうしたメッセージを、ただ言葉で伝えるのではなく、日々の行動や接し方でも示していく必要があります。
「わかったふり」が一番冷める
さらに、世代間の壁をとっぱらうためにリーダーが取り組むべきは、やはり、とにかく聞くことです。傾聴です。
そして、指示や答えを出すのではなく、メンバーと「一緒に考える」時間を作りましょう。リーダーだからといって、若いメンバーの前で気を張る必要はありません。決して「わかったふり」などしないことです。
今の時代、「わからないこと」は恥ずかしいことではなく、むしろ当然のこと。どんなに経験を積んだリーダーでも、答えがすぐに出ないことは無数にあります。世の中はわからないことだらけです。誰もが学びながら進んでいます。
わからないなら調べればいいだけ。調べるツールは身近にいくらでもあります。「私もわからないから、一緒に考えよう」と言えるリーダーのもとであれば、メンバーは安心して意見を出し、挑戦し、成長できます。
若い世代が求めているのは、意見や指示を押し付けてくる旧来型のリーダーでも、背中だけを見せて引っ張るリーダーでもありません。
自分という人間を認めてくれる人。
性別、年齢、役職に関係なくフラットに接してくれる人。
意見を交わし合える人。
そして、一緒に成長しようとしてくれる人。
彼らが求めているのは、そんな「共育者」としてのリーダーなのです。
迷いながら、手探りでも大丈夫。「わからない自分」を隠して接するのは、もうやめましょう。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら




















無料会員登録はこちら
ログインはこちら