「なんか気持ち悪い…」AIで作ったものに覚える違和感こそが「人間の価値」そのものである訳

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では、そのような「とてもAIが作ったとは思えない」という仕事をするにはどうすればよいか?主なポイントは、前述した「誰に」「何の価値を届けるために」「どうするか」を言語化するということです。

以下に各ポイントを簡単に説明します。

・「誰に」を言語化する

仕事の価値を届ける相手は”顧客”です。顧客とはつまり、仕事の対価を払ってくれる相手のことです。

この資料を見せる相手は誰なのか、その人は何を考えており、何を求めているのかを伝えないと、AIは仕事の目的を理解できずに「なんかクオリティが低い」というものを作ります。誰にとっても良いものなど存在しないので、迷走してしまうのです。価値を届ける相手を明確にしましょう。

・「何の価値を届けるか」を言語化する

わかりやすく言えば、「それに触れた人は、どんな体験を得るのか」ということです。

プレゼン資料であれば「現在の自社をとりまく環境と課題を理解し、発注しようと思ってくれる」であったり、メール文であれば「他の営業メールと差別化し、この会社の話は聞いてみようという気持ちになる」などです。

情報にあふれている現代、価値があると思わないものに人々は見向きもしてくれません。AIを使うのであれば、何の価値を生むために使うのかを明確にする必要があります。

・「どうするか」を言語化する

最後に、価値をどうやって実現するかを指示します。価値を実現する方法は無数にあるため、最適な方針を伝える必要があるのです。プレゼン資料であれば「大量のデータを引用し、理詰めで説得する」「要点だけしぼってストーリーで理解してもらう」などの指示がないと、イメージと大きくずれたものを作ってしまいます。

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