「会社を休むことに罪悪感」6割という調査結果、最も多かったのは"意外な世代"…。日本人はなぜ休みを取らないのか【罪悪感チェック診断付き】

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エクスペディアの「有給休暇の国際比較調査2018」では、年次有給休暇を取得することに罪悪感がある人の割合を調査していますが、日本は12カ国中最多の58%でした。働く人の半数以上は、休むことに罪悪感を抱いているのです。

その大半は40代以上かと思いきや、どうやらそうでもないようです。

「2023年 日本人の休み方実態調査」(Job総研、日本経済新聞社調べ)によると、「休むことに罪悪感はありますか」という質問にイエスと回答した人の割合は、20代で44.03%と最も高い結果でした。その理由は、「同僚に迷惑をかけるから」「同僚が働いているから」などでした。

また、メディプラス研究所・ストレスオフラボが20~69歳の女性7万人に行った「ココロの体力測定2019」の結果が非常に興味深いものでした。

体調が悪くても「出社する」世代

「休まない美徳」意識が最も高かったのは、なんとZ世代(26.06%)。次いでバブル世代(24.01%)だったのです。

“休まないこと=美徳”という考え方は昔からありましたから、バブル世代にそういう人が多いのは理解できるのですが、Z世代にいちばん多いというこの結果には驚きました。

しかも、Z世代には、体調が優れないときでも「無理して会社に行く」、「なるべく欠勤はしない」と回答した人が多かったとのことです。

カウンセリングをしているなかでも、実はその傾向が見られます。

今の20~30代の人たちは、周囲にとても気を遣っています。とりわけ、「迷惑をかける」ことに非常に過敏で、「相談したいけど、先輩や上司に迷惑をかけるからできない」と言う人が多く存在するのです。そして、相談できず1人で仕事を抱え込み、残業せざるを得ない状況に陥っています。

相談ですら気を遣うのですから、休んで人に迷惑をかけるなんてとんでもないことだという意識があるのでしょう。

日本人の価値観は、変化しているようでさほど変わっていない――。これが、カウンセリング現場での肌感覚です。

では、あなた自身はどれくらいの罪悪感を抱えているのか、「休む罪悪感」度診断でチェックしてみてください。

(図:『戦略的休暇 休むほど成果が出る新しい働き方』より)
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