
(写真:Franck Robichon/Bloomberg)
6月21日に閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針2024」(骨太方針2024)。賃上げを起点として所得と生産性を向上させる「成長型経済」を目指すという内容だが、その実現には時間を要しそうだ。働く人々に対する国際比較調査を見ると、個人や職場の生産性向上は簡単ではないことがわかるからだ。
仕事満足度の低さ
従来の傾向として、他の先進国に比べ日本では働く人々の仕事満足度が低い。PwC社が行った昨年の国際比較調査でも、仕事に満足している労働者の比率はOECD(経済協力開発機構)全体の56%に対し、日本は29%でOECD24カ国中23位にとどまっている。
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