「肩コリを放置すると腹痛に」意外な自律神経ケア→胸・背中を伸ばして、体全体を整える

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背中の広背筋は、肩甲骨や腰、腕とつながっている大きな筋肉です。この広背筋や肩甲骨は胸椎の近くにあり、ここの動きが悪くなると、胸郭が広がりにくくなります

すると、呼吸が苦しい、動悸がするなどの症状が出やすくなります。これらの症状は循環器科や呼吸器科で検査をしても異常がないことが多く、その場合、こりが強いせいで起きている可能性があります。

特に肩甲骨の内側にこりや痛みを感じる人は、広背筋がかたくなって、肩甲骨の動きが悪くなっている可能性があるので要注意です。

背中の筋肉をほぐして、呼吸を深くするストレッチを行いましょう。

背中ストレッチ

1.床に四つんばいになり、下腹部に力を入れて背骨をまっすぐ伸ばす。肩が上がらないように、腰も反らないように注意する

2.右手を左斜め前、左手の延長線上に置き、息を吐きながらおしりを後ろに引く。背中の筋肉の伸びを感じながら10秒キープ。左右逆にして同様に

3.1の姿勢に戻り、右腕を左の脇の下に通して伸ばす。右手の手のひらを天井に向けて、左手の肩甲骨まわりの筋肉の伸びを感じながら10秒キープする

4.3の状態から、左腕を真上にあげる。肩を支点にして、胸を開き、胸の筋肉が伸びているのを感じて10秒キープする。3に戻って、左右逆も同様に

背中ストレッチ
背中ストレッチ(図解:『自律神経 これ1冊ですべて整える』より)

胸郭の動きをよくするエクササイズ

胸骨と胸椎12個、肋骨12対(24本)で囲まれた胸郭は鳥カゴのような構造となっていて、その内部には、心臓、肺、血管、気管支などがあります。

先にも述べた通り、胸郭がうまく動かない、動きが制限された場合だと、結果として呼吸が浅くなり、自律神経も交感神経優位になりやすくなってしまいます。さらに、胸郭から横隔膜、大腰筋(だいようきん)、骨盤底筋群(こつばんていきん)など全身に影響をおよぼし、姿勢の崩れへとつながっていきます。

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