「最期は家で」のはずが…後悔しない看取りのためにすべき準備。「なんちゃって在宅診療」を選ばないためのポイントとは?

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看護
「家で幸せに看取られる」ためには、どう生きて、何をすればいいのでしょうか?(写真:nonpii/PIXTA)
最期は家で――。誰もが望みながら、多くの人が叶えられないまま、この世を去っていきます。実際、在宅看取り率はこの10年間、15%前後で推移。これは先進国ではもっとも低い数字で、約80%の方が病院で最期を迎えているのです。
では、「家で幸せに看取られる」ためには、どう生きて、何をすればいいのでしょうか。山中光茂氏の著書『「家で幸せに看取られる」ための55のヒント』より、一部抜粋、編集してお届けします。

だから「今」を生きよう

「何て当たり前のことを言っているんだ」と思われるかもしれません。

「そんなの知っているよ」とも言いたくなるでしょうが、在宅診療で患者さんやそのご家族と接していると、「人は必ず死ぬ」ということがいかに受け入れられていないかを、いつも感じさせられます。

医師の立場からみると、老化や老衰は年齢に応じた自然な変化であり、患者さん本人も特に苦しんでいるわけではないのです。

ただ、「家族」となるとその「自然な変化」をなかなか受け止めることができないのが現実です。

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