自宅で最期の時間を迎えることは、本人にとってもご家族にとっても一生に一度の特別な瞬間です(写真:ふじよ/PIXTA)
「自宅で穏やかに最期を迎える」には、いくつか知っておかないといけない知識があります。そのうちの「睡眠」「老衰」「ゴールデンタイム」「救急車」の4つについて、ここではご紹介します。
知らないと看取りは苦痛を伴うものとなり、在宅で“幸せなお看取り”が難しくなってしまうこともあります。山中光茂氏の著書『「家で幸せに看取られる」ための55のヒント』より一部抜粋、編集してお届けします。
終末期の患者さんと「眠り」
最期の時間を自宅で過ごす患者さんにとって、「眠ること」は単なる休息ではありません。眠りには痛みや不安からの解放、心身の安定、そして穏やかな日々を支える力があります。
在宅での看取りに関わるなかで、「夜、眠れずに不安そうに過ごしている」「何度も起きてしまってご家族も疲れている」といった相談を受けることがあります。
終末期の患者さんのなかには、体の不調や痛み、不安感などで夜間に浅い眠りを繰り返し、結果として日中の活動や会話にも影響が出てくることがあるからです。
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