最近よくつまずく、よろける…。足腰に不安を覚えた人が鍛えた方がいいのは"手の力"という意外《骨を強くする鍵は"握力"にあった》
なぜ歳をとると歩きづらくなるのか?
人は足腰が弱ってくると、どんなことができなくなるのでしょうか?長く歩けなくなったり、階段を上るのがつらくなったり、ちょっとしたものにつまずいたり滑ったりして転びそうになったり……。
そうして自分で歩けなくなってくると人の手を借りなければならなくなり、ついには車いす、そして寝たきりにつながって、体の機能全体が徐々に弱っていきます。そうした寝たきりや介護が必要になった高齢者の原因の多くを占めるのが、運動器症候群、すなわちロコモティブシンドローム(ロコモ)です。
このロコモの原因は大きく分けると2つあります。
1. 活動量の減少による筋力・バランス力の低下
通常、筋力やバランス力は日頃から体を動かすことによって維持されています。したがって、外出する機会や家事をする頻度が減れば、少しずつ活動量が減ります。活動量の減少に伴って足腰の衰えを自覚するようになると、自分の体力に自信がなくなり、転ばないように活動の機会を減らそうとします。その結果、さらなる活動量の減少につながって悪循環となり、いつの間にか歩くことすらおぼつかないほど足腰が弱くなってしまうのです。



















無料会員登録はこちら
ログインはこちら