最近よくつまずく、よろける…。足腰に不安を覚えた人が鍛えた方がいいのは"手の力"という意外《骨を強くする鍵は"握力"にあった》

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その影響で腱の変性が起きて、握力が落ちてしまうのです。腱のように細いスジはなかなか鍛えることができません。

そこで、腱のまわりについている太い筋肉を鍛えて握力を強くします。そのための握力トレーニングを紹介していきましょう。

指の関節を動かす「グーパー運動」

握力を鍛えるときには指の関節の動きが必要です。筋肉は脳の命令シグナルを支配する神経が反応することで筋肉に伝えて反応します。ふだん指を動かすことを意識していない人でも、グーパーと指を閉じたり開いたりするだけでも、指の関節が硬くなる拘縮(こうしゅく)という状態が予防できます。

みなさんも指をグーパーと意識して動かすことは少ないのではないでしょうか?「グーパー」と指を閉じたり動かしたりすることから握力トレーニングは始まります。

グーパー運動で大切なことは、両ひじをまっすぐに伸ばして前へならえの状態で行うこと。このように行うことで、前腕(ひじから手首までの腕部分)の筋肉に刺激を与えることができます。神経を通じて手に脳の命令を伝えていくという意識で行ってみましょう。

【この記事の画像】グーパー運動、ハンドグリップエクササイズののやり方など(7枚)
グーパー運動
(画像:「よくつまずく」「よろけやすい」人のお助けBOOK)
グーパー運動
(画像:「よくつまずく」「よろけやすい」人のお助けBOOK)

ひとりで握力を鍛えたいなら、ハンドグリップを使ったエクササイズもやってみてください。使用するのは、負荷調整式のものもいいですが、一般的に販売されているハンドグリップで十分です。

とにかく握手をするようにハンドグリップを握りましょう。コツは心をハッピーな気持ちにして行うことです。

ハンドグリップエクササイズ
(画像:「よくつまずく」「よろけやすい」人のお助けBOOK)
「よくつまずく」「よろけやすい」人のお助けBOOK
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古賀 昭義 往診専門整形外科医、医学博士

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こが・あきよし / Akiyoshi Koga

往診専門整形外科医。医学博士。日本整形外科学会専門医。日本抗加齢医学会専門医。日本医師会認定産業医。厚生労働省認定臨床研修指導医。

1971年東京都生まれ。1996年日本大学医学部卒業。日本大学医学部整形外科臨床元准教授。第35回東日本臨床整形外科学会(現・東日本整形災害外科学会)学術奨励賞受賞。2012年より整形外科の往診を開始。年間3000件の往診を担当している。

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