加齢による「関節の痛み」引き起こす2種類の筋肉 「使わない」のも「使い過ぎる」のも痛みの原因に

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筋力の低下は「寿命」も「健康寿命」も縮めてしまうという(写真:8x10/PIXTA)
加齢とともに悩む人が増えてくる「関節の痛み」は、日本整形外科学会認定スポーツ医である歌島大輔氏によれば、ほうっておくと健康寿命を縮めることにもつながりかねないそうです。
そんな「関節の痛み」を抑える対策として歌島氏が考案した「2種類の筋肉」のケア法について、同氏の著書『ひざ痛と股関節痛 自力でできるリセット法』から、一部を抜粋・編集してお届けします。

筋肉は「使わない」のも「使い過ぎる」のもダメ

誰でも歳をとれば筋肉が衰えていきます。たいていの高齢者の筋肉は、「クタクタ筋」か「ダラダラ筋」のどちらかになっているはずです。

「クタクタ筋」というのは、「とにかく体を鍛えないと」と思ってスポーツジムに通い、バーベルなどのハードな筋トレを続け、そのやり過ぎで腱(筋肉の先端にある筋で、関節を動かすところ)が切れたり、同じような体勢を我慢し続けて硬くなったりした筋肉です。

姿勢が悪くて巻き肩や猫背やいかり肩になっている人も、肩こりの原因になる筋肉が常に緊張を強いられているので、そこもまたクタクタ筋になっているでしょう。

「ダラダラ筋」はその逆で、「運動なんかしなくても生活に支障はない」からと何もしないで月日を過ごしているうちに、すっかり緩んでしまった筋肉です。

運動を心がけている人でも、使わない筋肉については緩んでいるはずです。そのようなダラダラ筋は怠け癖がついていて、弱くなる一方です。

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