【秋ドラマ】序盤の「評価」を勝手につけてみた。竹内涼真や菅田将暉の好演が光り、謎が深まる大泉洋主演作…。「前半の激戦」を抜け出したのは?

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本作は以前お伝えしたとおり、初回の勝男(竹内涼真)の強烈なモラハラぶりが大バズりして話題になった。

しかし、それは炎上ではない。同棲中の彼女・鮎美(夏帆)にプロポーズしてフラれてから、それまでの自身を振り返り、少しずつ変わっていく姿が健気で愛らしいと評判になり、回を重ねながら勝男に共感して感情移入する視聴者が続出している。

竹内涼真
どこか憎めない「モラハラ筑前煮男」を竹内涼真が好演している(画像:TBS『じゃあ、あんたが作ってみろよ』公式サイトより引用)

まるで昭和のような勝男の勘違い言動や、彼の客観的な姿を投影しているようなダサすぎる劇中ドラマなど、とにかくツッコミどころが満載の本作だが、主演の竹内涼真がすばらしい。

勝男の憎めない人柄や、周囲の人との会話における細かなリアクションなど、彼本人の人柄がそのまま映されているように感じられる。そんな勝男の愛らしさが視聴者の心をしっかりとつかんでいる。

本作は単なる恋愛ドラマではない。勝男と鮎美がそれぞれ本来の自分を取り戻して、幸せに生きていけるようになるまでを描く人生賛歌になっている。その心温まる人間ドラマが、多くの人の心を癒やしている。今期No.1の注目作だ。

視聴者を選ぶ熱量の高いドラマ、風向きは変わるか

次に話題性が高いと個人的に思うのが、三谷幸喜脚本の『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』だ。

ただ、今のところ視聴率は振るわず、1980年代の渋谷を舞台に演劇に打ち込む若者たちを描くその内容も、令和の若者になじみにくいとネットニュースではネガティブな論調が多い。

もしがく
令和世代にとっては、ウザく、暑苦しく感じられるかもしれない、昭和ど真ん中の物語だ(画像:フジテレビ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』公式サイトより引用)
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