【秋ドラマ】序盤の「評価」を勝手につけてみた。竹内涼真や菅田将暉の好演が光り、謎が深まる大泉洋主演作…。「前半の激戦」を抜け出したのは?

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本作は、シナントロープで起きた不可解な強盗事件から、静かだった日常が少しずつ歪みはじめ、危うい日常を綱渡りのように歩む若者たちの運命が描かれる。

中盤からは、さまざまな事情を抱えた若者たちと事件および裏社会のつながりが明らかになっていく。そこでは令和の若者たちの人生の選択が、ヒリつくように描かれていくはず。

不穏な世界観に覆われる骨太なミステリーだが、巧みな会話劇とシーンの切り替えを少しずつ被せていくテンポのよいストーリー展開は、とても観やすく、物語に入り込みやすい。脚本も演出も高度なテクニックで視聴者を取り込む怪作だ。

安定人気の日曜劇場は“競馬題材”の熱い物語

安定した人気を誇るTBS日曜劇場は、今期の『ザ・ロイヤルファミリー』も視聴率は初回から3週連続で2桁をキープ。数字でトップを走りつつ、話題性でも群を抜いているだろう。

前記事で紹介したように、本作は競馬の世界を舞台に、ひたすら夢を追い続ける熱き大人たちが、家族や仲間たちとの絆で奇跡を起こしていく、人と競走馬の20年にわたる壮大な物語を描く。

ザ・ロイヤルファミリー
人と競走馬の20年にわたる壮大な物語を描く『ザ・ロイヤルファミリー』(画像:TBS日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』公式サイトより引用)

王道の成功物語だが、馬主を演じる佐藤浩市の重厚な芝居と存在感がドラマの芯となり、彼を支える実直で熱い心を持つ秘書役の妻夫木聡とのバディが視聴者を魅了している。

また、劇中では、G1レースで盛り上がる中央競馬の華やかな一面だけではなく、地方競馬や個人経営のサラブレッド牧場の厳しい経営状況など、競馬界の光と闇をそのまま映し出すことで、競馬界全体にエールを送る。そんな姿勢が競馬ファンから支持され、話題が広がっている。

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