「ラーメンばかり食べる人」に「ほかの料理も食べてほしい」とき何て言う?――ビジネスでも使える「人を動かす」言葉の選び方
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少しラーメンを控えて、ほかの料理も食べてもらいたい。あなたは何と言って、説得するだろうか?(写真:Graphs/PIXTA)
「論理的に考えたところに“正解”がある」。多くの人が、そう考えているのではないだろうか。
しかし、本当に優秀なビジネスパーソンは、むしろ「直感的で、個性的な発想」を大切にしている――。新著『客観より主観 “仕事に差がつく”シンプルな思考法』では、ベストセラー『仮説思考』『論点思考』『右脳思考』3部作の著者、内田和成氏が、AI時代をサバイブするために必要な「主観」から始める思考法を伝授します。
本稿では、同書から一部を抜粋してお届けします。
「ラーメンが好きな人」への説得
人を動かすのは「論理」でなく、「感情」である。このことを理解するために、変な例だが、毎日ラーメンばかり食べている男性がいると考えてみてほしい。
私もラーメンは好きなので気持ちはわかるが、さすがに毎日食べていては、栄養バランスの偏りや塩分の摂りすぎで、いずれ健康に支障をきたしてしまうだろう。
そこで少しラーメンを控えて、ほかの料理も食べてもらいたい。あなたは何と言って、説得するだろうか?
「ラーメンは塩分や脂肪分が多いから、食べすぎはよくないですよ」
「せめてサラダも一緒に摂るようにするのはどうでしょう? そのほうが胃腸も長持ちしますし、体調も崩しにくくなるはずです」
こんな具合に、説得を試みる人が多いのではないだろうか。
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