実は国によっても定義はさまざま…日本における「クッキー」と「ビスケット」の【微妙すぎる違い】

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また「ゲベック」は、パンやお菓子類の総称である「Backwaren(焼き物)」の一部と考えられますが、甘い焼き菓子に特化している点が特徴です。

フランスで人気なのはバターたっぷりの「サブレ」

●フランス
『教養としてのお菓子: ビジネス、マナー、手土産、社交の場に必須。世界のエリートも身に付けている。』(Gakken)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

フランスは、バターがたっぷり使用された「サブレ」というお菓子が人気です。サブレは、数あるクッキーの中の1つの種類。バターの風味が強く、サクサクとした軽い食感を持つことが特徴です。

芳醇なバターの風味が特徴のサブレ。一般的に、バターやショートニングの割合が、クッキーやビスケットよりも多いため、さっくりとした軽やかな食感になっています。

語源は、フランスのサブレという町に住んでいた侯爵夫人のレシピが元となり、フランス社交界で評判となって、そこから世界中に広まったといわれています。

また、サクサクとした食感が砂に似ていることから、フランス語で「砂」を意味する「sable(サブル)」に由来するという説もあります。

フランス語のお菓子作り用語で、硬いバターと小麦粉を混ぜて砂状になるように混ぜ合わせる工程を「sablage(サブラージュ)」というのですが、「砂のようにさらさらにする」という意味があり、それが「サブレ」の語源という説も存在します。

宮本 二美代 製菓衛生師(国家資格)、フードコーディネーター、ラッピング認定講師

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みやもと ふみよ / Fumiyo Miyamoto

東京都出身。多数のお菓子教室や専門学校で学ぶ。卒業後は、都内近郊の製菓店やホテル、カフェにてパティシエールとして従事。その後、フランスへお菓子留学「ル・コルドン・ブルー」パリ校卒業 製菓ディプロム取得。卒業後は、パリのパティスリーにて研磨を積む。帰国後は専門学校・カルチャースクール、企業イベントなどで製菓・ラッピング講師として活動。指導した生徒様は1万人以上。世界20カ国以上を食べ歩き、食べたスイーツは2万個以上。

2010年「ビスキュイ・セック」お菓子とラッピング教室開校。現在は、「心とカラダが整う スイーツアカデミー」主宰/週末カフェ「魔法スイーツの森」オーナー。焼き菓子ネットショップ運営。日本テレビ、パークハイアットホテル、三越本店など企業とのコラボも意欲的。

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