実は国によっても定義はさまざま…日本における「クッキー」と「ビスケット」の【微妙すぎる違い】
■バターや砂糖の使用量が控えめで、素朴な風味。
■全体的にサクサクしていて軽い食感が特徴。
■小ぶりでシンプルな形状が多く、模様や穴があいていることもある。
■バターや砂糖の使用量が多く、リッチで濃厚な味わい。
■外側はサクッとしているが、中は少し柔らかいものもある。
■比較的大きめで、チョコやナッツなどを練り込む、あるいはトッピングしたものが多い。
日本では1971年(昭和46年)に「一般社団法人全国ビスケット協会」が「ビスケット類の表示に関する公正競争規約」で、クッキーとビスケットを区別するための明確な基準を設けています。
この規約によると、「ビスケットとは、小麦粉、糖類、植物油脂、食塩を主な材料とし、オーブンで焼いたもの。
クッキーは、糖分と脂肪分の合計が全体の40%以上で、手作り風の外観のもの。乳製品やはちみつなどを使い、製品に特徴をつけて風味よく焼き上げたもの」というように定義付けられています。
マリー・アントワネットも好んだ「ビスケット」
ビスケットの語源は諸説ありますが、「2度焼いた」という意味のラテン語「bis coctus(ビス コクトゥス)」が元といわれています。2度焼くことで水分を抜き、日持ちをよくしたパン、という感じでしょうか。
パンは1万年以上前から存在したといわれています。ヨーロッパでは古代から航海や遠征時に、2度焼いて日持ちをよくしたパンを持参していました。これがビスケットの起源とされています。
ちなみに、フランス語のビスキュイ「biscuit」、ポルトガル語のビスコイト「biscoito」、オランダ語のビスクヴィー「biskwie」もすべて「2度焼き」の意味があります。
ビスケットは、ヨーロッパの貴族のあいだでも食べられ、イギリスのエリザベス女王や、フランス王妃のマリー・アントワネットもビスケットを好み、宮廷で作らせていたと伝わっています。


















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