医師が農家や漁師から学んだ健康になる「5つの習慣」――心を穏やかに保ち、健康で幸せに過ごすためのコツ

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① 心を整える「はじまりの言葉」

朝。1日のスタートには、まず自分の心に優しく語りかける「はじまりの言葉」を持ちましょう。目覚めたときに「今日も元気に過ごせますように」「また1日頑張って」と、自分に向かって一言つぶやくだけでも心が整います。

私は毎朝、家の神棚に手を合わせて、「今日も健康に過ごせますように」と、願いの言葉を唱えています。さらに心を整えるために『般若心経』を声に出して読んでいます。たった1分ほどの時間ではありますが、このルーティーンが私の心の土台を作ってくれています。

皆さんもご自分に合った「はじまりの言葉」を見つけて、毎朝の習慣にしてみてください。

② 自分をほめる「優しい対話」

人は時に、誰にもわかってもらえないような孤独を感じることがあります。そんなときこそ自分自身との「優しい対話」を大切にしましょう。1日の終わりには、ぜひ自分をほめる言葉をかけてあげてください。

「今日もよく頑張ったね」

「少し疲れたけど、ちゃんとやり遂げたね」

「落ち込んだけど、気持ちを立て直した自分はえらい」

孤独を感じたときほど、この「自分への言葉かけ」は力を発揮します。人は誰よりも自分自身の言葉に癒やされるのです。このような「自分ほめ」の習慣が心を癒やし、明日への元気を育ててくれます。

③ 感謝と共感を伝える言葉

誰かに「ありがとう」と伝えることは、心の健康を促進します。「ありがとう」は世界で最も強力な言霊の1つです。言葉に出さなくても、「ありがとう」と心の中で思うだけでも効果があります。

たとえば、職場や家庭で「あなたのおかげで助かりました」「その気持ち、よくわかりますよ」などと声をかけると、相手の励みにもなりますし、自分の心も温かくなります。

毎日1つでも多くの「感謝」や「共感」の言葉を誰かに届けることを意識してみてください。

等身大の自分を愛することが大切

④ 弱い自分も「私の一部」として受け入れる

診療中、患者さんからネガティブな言葉を聞いたとき、私は「そんなこと言っちゃダメですよ」とすぐに否定するのではなく、「そんなふうに思うこともありますよね」「それだけ今、おつらいんですね」と寄り添うようにしています。

なぜなら、患者さんの言葉を否定しなければ、患者さん自身が、吐いた弱音を「自分の一部」として受け止めることができるからです。

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