医師が農家や漁師から学んだ健康になる「5つの習慣」――心を穏やかに保ち、健康で幸せに過ごすためのコツ
私自身も、自分の中にある迷いを見つめて、それを医師である自分の一部として認めています。弱い自分も認めてこそ、患者さんへの共感力が高まると私は信じています。
ユング心理学では「シャドー」というのですが、自分の見たくない側面を受け入れることで、人はより成熟した自己(セルフ)へと成長していくとされています。ネガティブな自分もポジティブな自分も「私」という人間の一側面、どちらも真実です。
どちらも否定せず、どちらも裁かず、両方とも受け入れ、抱きしめる──。そんな等身大の自分を愛することが大切なのです。それができて初めて、私たちの心は自由になれるのです。
自分の存在そのものを肯定する言葉
自分自身に「ありがとう」と感謝することは、単なる感謝を越えて、自分の存在そのものを肯定することへとつながります。
そして、ポジティブな自分だけではなく、ネガティブな自分にも「よく頑張ったね」「あのとき経験した苦しさが、今の優しさにつながっているんだね」と声をかけましょう。
自分への「ありがとう」は癒やしの言葉です。
夜、眠る前にその日の出来事を振り返り、自分に向かって「ありがとう」とつぶやいてみましょう。もし嫌なことがあったとしても「今日はこんなことがあったな」と起こった出来事をただ事実として受けとめ、「この経験にも感謝します」と、そっと祈るのです。
「なんでそんなことになったのか」と失敗の原因を振り返ったり、反省したりする必要はありません。ただ「ありがとう」と言う。それだけで心が軽くなっていきます。
眠る前の小さな習慣が、深い安らぎをもたらしてくれるはずです。
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