会員限定

〈書評〉『現代誤情報学入門』『成長至上主義のチームデザイン』『深海の闇の奥へ』の3冊

✎ 1〜 ✎ 507 ✎ 508 ✎ 509 ✎ 510
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
ブックレビュー『今週の3冊』

[Book Review 今週のラインナップ]

・『現代誤情報学入門』

・『成長至上主義のチームデザイン 成長こそが慶應の野球』

・『深海の闇の奥へ 生物発光に魅せられた海洋学者の冒険』

『現代誤情報学入門』ジョン・ルーゼンビーク、サンダー・ヴァン・ダー・リンダン 著、加納安彦 訳(書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします) 

評者・神戸大学教授 砂原庸介

フェイクニュース、誤情報、偽情報。こんな言葉があふれるソーシャルメディアは多くの人の生活の一部となっている。他人が荒唐無稽な情報を信じるのを見ると、自分には関係ないと思いたくなるが、そうとは限らない。かく言う評者もきっと信じている誤情報があるはずだ。

誤情報問題への介入策 望ましいあり方が問われる

東洋経済オンラインの愛読者に読んでほしい本を一気に紹介。【土曜日更新】

私たちが誤情報に惑わされてしまうのは、議論の余地がない真実と虚偽の間にグレーゾーンがあるからだ。一部に真実を含む誤情報も、あいまいさを含む真実もある。何を誤情報として何を本物のニュースとするかには、どうしても主観的な判断が入り込む。

次ページ個々の誤情報のインパクトを測定することは難しい
関連記事
トピックボードAD