
[Book Review 今週のラインナップ]
・『現代誤情報学入門』
・『成長至上主義のチームデザイン 成長こそが慶應の野球』
・『深海の闇の奥へ 生物発光に魅せられた海洋学者の冒険』
評者・神戸大学教授 砂原庸介
フェイクニュース、誤情報、偽情報。こんな言葉があふれるソーシャルメディアは多くの人の生活の一部となっている。他人が荒唐無稽な情報を信じるのを見ると、自分には関係ないと思いたくなるが、そうとは限らない。かく言う評者もきっと信じている誤情報があるはずだ。
誤情報問題への介入策 望ましいあり方が問われる
私たちが誤情報に惑わされてしまうのは、議論の余地がない真実と虚偽の間にグレーゾーンがあるからだ。一部に真実を含む誤情報も、あいまいさを含む真実もある。何を誤情報として何を本物のニュースとするかには、どうしても主観的な判断が入り込む。




















